ものたま?-物魂
一時は失くし、再度買い直しながら20年近く愛用しているTiffany & Co.のボールペン。
最近は経年劣化なのかクリップ部分のロゴプレートが外れ瞬間接着剤で修理しながら延命使用中でした。
普段からジャケットの内ポケット、パンツの腰ポケットなどにさした状態なので、ポケットの外に出ているこのロゴプレートがポロリと行ったらもう二度と出てこないだろうなとも覚悟しながら。
始業前に朝礼を行う際に一通り、小学校の持ち物確認にようなものを行い、名刺や名札、メジャーやボールペンなど確認しますが、ボールペンを手にとってとうとうとうとうその日がやってきたことに気づき、かなり動揺しました。
出勤途中で欠落したはず。通勤電車や駅からお店までの(もしくは自宅から駅までの)徒歩の合間に落ちたのであれば、もう二度と出てくるはずのない細かなパーツです。
銀色のツルンとしたクリップ部分…。せめてきれいに磨いて何事もなかったかのように使い続けてあげようかと覚悟して、朝の開店準備のお掃除をはじめました。
さあ、お店もそろそろ開店、
持ち物確認でいったんポケットの中から取り出したもろもろをしまう時にキラリン☆とこいつを発見しました。畏ろしい偶然。
ポケットにぶら下がっている間、取れかかったまま懸命にしがみついていて、私がポケットから取り出した時に力尽きたのでしょう。そしてもちろんわたしに見つけてもらうことを期待して。
モノ持ちがいいとか、捨てない生活とかいわれ、確かにモノを大事に使う方だとは思っていますが、そんなモノとの関係は相思相愛で成り立つんですね。
わたしが愛用する気持ちに意思のない筈のモノも懸命に応えようとしている魂のようなものを感じました。
うれしいような怖い(畏れ)ような(^^ゞ
また修理して使わせて頂きます。
やっぱり愛なんです!