"BLADERUNNER BLACK OUT 2022"
11月のブレードランナー公開に先駆けて30年の間を埋めるアニメ新作が公開されましたよ。
もっとも影響を受けたとおっしゃるだけあって旧作と地続きの世界観の構築はお見事。
音響といい、プリスを思わせる動きといい夜の雨といいネオンいい…
冒頭の燃え上がる炎が旧作ではオプティカル合成だったために黒い部分は透けて見えるところまで忠実で泣きそう(^^)
スターウォーズともうひとつ好きな映画を挙げるとしたら間違いなくブレードランナー。
数々のクリエイターに影響を与えた過剰なディテールの積み重ねによる映像美は今でも観るたびに心震わさせれます。
同じ世界、違う物語がみれるなんてシアワセでしかありません。
・"2つでじゅうぶんですよ"の謎を解くためにワークプリントの海賊版ビデオをさがし、
・デッカードにならって(豪雨以外なら)雨でも傘はささず、シャツは頭から脱ぐようになり、
・ガフのシティスピーク(日本語やいろんな言語をミックスして演じたエドワード・ジェームズ・オルモスが自分で考案した)を覚え、
・いろんな映画にカメオ出演したスピナーの姿を追って"バック・トゥー・ザ・フューチャー2"やカート・ラッセルの"ソルジャー"に泣き、
・少しでも世界観を楽しみたくてフィリップ・K・ディックを全て読破した上で彼の作品を映画化すれば全部観に行き、
・デッカードのインテリアからエニスブラウンハウスのタイルに行き着きフランク・ロイド・ライトが好きになり、
・同じリドリー・スコット作品の"誰かに見られてる"劇中にとっさにかかるヴァンゲリスの"Memories Of Green"に泣き、
・水の反射がきらめくタイレル・コーポレーションの部屋とレイチェルの顔を通り過ぎる影のシネマトグラフィを撮ったジョーダン・クローネンウェスのマジックを追ってその影響をデビッド・フィンチャーの"セブン"に見つけて泣き、
・デザインを手がけたシド・ミードとジャン・メビウス・ジローが関わる映画も全て見て、
…そんなマニアックな大人になってしまった原因は全てブレードランナー。
当然、新作も楽しみにしてます!
ということで、おやすみの今日は旧作、そして意外とブルーレイでは新バージョンばかり観てたので当時の劇場版を鑑賞(^^)
"未知との遭遇-特別編"ラストのマザーシップ内、光のシャワーを降らせる天井の構造物を使いまわしたポリスステーション・ビルでした^^